医療品などで使われるバーコード GS1-128 の基本
GS1-128とは?
GS1-128(旧 UCC/EAN-128)は物流業界や医療業界で多く使用されるバーコードで、 ロット番号 や、 消費期限 などをつけることができ、
特に医療業界で普及しています。またGS1-128に含まれる 商品コード 部分は基本的にはJANの商品コード と同じ内容のため現在のシステムから割と簡単に対応できるメリットもあります。
GS1-128とJANの違い
JANコード を拡張したバーコード です。医療品などでは、ほとんどの商品で、JAN と GS1-128 の2つのバーコードがついてると思います。
- JANコード
- 「事業者コード+商品コード(12桁) + チェックデジット(1桁)」の13桁(固定長)のコード。
- GS1-128
- JANに追加で「販売期限、数量、ロット番号」 が記載されているコード。
- バーコードの長さは決まっていません(可変長)。
GS1-128のコードの中身
GS1-128 のバーコード例
(01)14512345678903(17)131231(30)50(10)1234567
(01) | (01)以降に商品コードが始まります。 |
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商品コード | 14桁。451234567890(12桁)の部分はJANと同一の商品コード *13桁目のチェックデジットは別。 |
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(17) | (17)以降に販売期限が始まります。 |
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販売期限 | 131231 は 2013年12月31日が消費期限の意味。191200 の場合は 2019年2月末 の意味。 |
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(30) | (30)以降に数量が始まります。 |
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数量 | 50 は 数量が50個 (最大8桁) |
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(10) | (10)以降にロットナンバーが始まります。 |
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ロット番号 | 1234567 は ロット番号 (最大20桁) |
GS1-128の "商品コード(14桁)" 部分
GS1-128 商品コードを表す部分
(01)14512345678903
(01)の後には 14桁のコードが以下のルールでつきます。
梱包インジケータ (1桁) + 商品コード(12桁) + チェックデジット(1桁)
梱包インジケータ (1桁)
0 | 単品の場合 |
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1~8 | 中箱は1、外箱は2...のようにするのが望ましい |
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9 | 都度数量が変わる。 |
商品コード(12桁)
(01)14512345678903 のうち 451234567890 が JANと原則同じです。
チェックデジット(1桁)
運用するときの注意点
- 販売期限
- (17)~ の販売期限がついてない場合もあります。
- 数量
- (30)~ の数量は可変長です。
- ロット番号
- (10)~ のロット番号は可変長です。
- 商品コード
- 商品コード部分のチェックデジット(1桁)は JAN と異なります。
- バーコードリーダー
- GS1-128に対応してるか確認してください。
実際にあったトラブル
- JAN と GS1-128の商品コードの 12桁は同じはずですが、全く違うコードのメーカーがあった。→数年後に統一されてました。
- JAN と GS1-128の商品コードの 13桁目まで同じだった →最後の1桁(チェックデジット)は異なるのが正解=バーコードリーダーで読めない。→メーカーに指摘したらわりとすぐに治してくれました。
そんなこんなで、いちおう、取り扱う全メーカーさんに、電話で確認してから運用開始しましたw。